夏期講習 国語リレー講座 第5回
2014.08.30
夏期講習「国語リレー講座」。最終回の担当は濱詰知嘉教諭です。
題目は「小説のリアリティについて考える。—夏目漱石を中心に—」。夏目漱石の「二百十日」を取り上げながら、小説のリアリティとはどのようなものであるのかについて考えていきました。
講義を受けた生徒たちの感想を紹介します。
「講義の内容が、語り手という文章の裏に書かれている人物の話だったので、難しい一面もあったのだけれでも、筆者が文章にリアリティを出すために、そういった形式も工夫していることがわかりました。そして、それが現代にもつながっていることがわかったので、そういう点にも注意して小説を読みたいです。ありがとうございました」
「小説というと、現実では起こり得ないけれども想像は容易にできるという不思議な空間を楽しんだり、様々な出来事を通して成長する登場人物を読み込むものだという印象があった。しかし、上記の要素が含まれていないと思われるような小説にも会話を楽しむなどの楽しみ方があることがわかり、小説の楽しみ方の可能性が広がった気がした。今後は普段の授業で読まないような小説にも手をつけてみたいと思う」
最後に本間純一教諭より全五回を総括する話がありました。
参加した生徒たちは五日間意欲的に取り組んでくれました。今後もこのような講座を企画できればと考えています。